またしても人工知能的アプローチの誤り
下記の記事が出ている。
「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトに富士通研究所が参加
マイナビ: 2012/09/10
http://news.mynavi.jp/news/2012/09/10/065/
明らかにアプローチが誤っている。
(本当は)過去問とその解法を全てデータベース化した上で,マッチングにより最も近似するものを選択して組み合わせるというアプローチしか存在しない。
つまり,人間の場合には,記憶力と演算力の勝負となる。
(問題を解いている本人は推論をしていると主観的に信じているかもしれないが,本当は)推論をしていない。
受験問題というものはそういうものだ。
また,そういうものでないと誰も採点できないことになる。
これに対し,「真の知力」とは,誰も認識したことのない課題を新たに発見し,自分なりの解法を見出すことのできる能力を意味する。このようなものであるがゆえに,採点しようがない。採点しようがないものであるがゆえに,試験によって選抜するための手段として応用することができない。
このタイプの能力は,社会の中の本当に限られた真に知力の高い者にしか理解することのできないし,また,その存在を認識することのできない能力の一つだ。
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