金儲け
私も人間なので,金銭欲はある。しかし,政治権力を利用するなど悪いことをしてまで金儲けをしようとは思わない。
それはさておき,下記のような記事が出ていた。
核燃料メーカーが9月中に生産再開へ、5月から製造見合わせ/横須賀
カナロコ: 2012年9月4日
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1209040011/
原発の運転再開がなければ,夏場の電力需要をまかなうことができないという理由で政府は原発再開に踏み切った。
電力逼迫はなかった。
あたりまえのことで,熱帯夜をつくりだす最大の原因となっていた原発からの大量の排熱がなかったので,(運転再開によって排熱のあった関西地区を除き)熱帯夜が非常に少なかった。だから,逼迫しなかった。原発は,熱帯化(ヒートアイランド)を人工的に生成し,オール電化を進め,電気中毒にし,電力会社による支配を永遠不滅のものとするためのスキームを推進するための非常に重要な装置であると言える。電力会社にとっては,原発を捨てることは電力というビジネスをやめることを意味する。
しかし,口実とされた現象が発生しなかったのだから,社会政治的には,当然,原発を停止状態に戻すべきであろう。
そもそも原発の直下に非常に危険な地殻構造が存在しているのに,歴代の政府委員が黙認してきたものだからこういうことになっている。現実に爆発して京都~大阪全員即死という状態になる前にさっさと撤去してしまわなければならない。福井県の人間は,原発のおかげでこれまで巨額の税金(交付金)を受けリッチな生活を送ってこれたので,原発が爆発して地獄をみることになっても一切文句を言えた筋合いではないと考えるが,京都や大阪の一般庶民には何もご利益はなかったはずなので(一部政治家等は交付金で非常に潤ってきた。),原発によって殺されても黙っていなければならない理由はないだろうと思う。
にもかかわらず,どの新聞社もこの点については何も触れない。
さて,横須賀なのだが,巨大地震+巨大津波+巨大火災の発生によって全面的に破壊され,誰一人生き残ることができないという状況が発生する可能性が十分にある。もしそうなったら,上記の燃料会社を管理することなど誰もできなくなってしまう(横須賀の米軍も全滅してしまっている可能性が非常に高い。)。
現在の政府で,そのことをちゃんと理解している者は,ほぼ誰もいないのではないだろうか。それらのことを理解するには,ある程度の知能指数と教養を要する。
かくして,政府の原発政策(そのようにさせている業界利益代弁者としての保安院)によって,日本人が滅亡寸前状態に置かれ続けている。
政府の原発政策によって滅亡の危機にされるくらいなら,とりあえずの火力発電のための石油代金を必死になって稼いで支払いながら,まったく新しい代替エネルギーの開発を急いだ方がずっとマシな未来像だと確信する。
なぜ,そのようにまともな天秤をかけることができないのか・・・・?
日本は,となりの韓国や中国ほどではないが,本当に白痴化していると思われる。
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