妙な夢をみた
疲れたので早目に就寝した。
気づくと,イギリスの豪邸のようなところにいた。
案内してくれる背の高い英国人女性が,「この椅子はハリーが子供のころに遊びつかれて寝てしまった椅子です」と説明している。案内されているのは私一人だけ。「ハリー」とはハリー・ポッターのことではなく,この世界では非常に有名な金持ちのことらしい。
その部屋は30坪はありそうな大きな部屋で,その椅子というものもどんな重役椅子よりも大きいのじゃないかと思われる重厚なつくりの木製椅子で,黒い総革張りだった。リクライニングのようになっており,背もたれを倒すとベッドのようになる仕組みになっている。
「子供のころから大金持ちか・・・」とつぶやいていると,その女性がにこやかに話しかけてくる。
「夏井先生,私は夏井先生の御著書を持っています」
私がびっくりして「surprising」と言うと,いつのまにか日本人の男性が傍にたっている。
この建物は,現在では記念館兼学校のような施設になっており,その男性は学校の日本語教員として雇われているような感じだった。どうも若い頃の同級生Sと似ているのだが,顔が若いころのままだ。
そして,その男性は,「ここではsurpriningと言います。夏井先生はどこで英語を習ったのですか?」と言う。私は,わざと「米国人からです」と答えた。すると,その男性は,「あ~やっぱりね」と言いながら,部屋を出て行った。
案内してくれた女性も「夏井先生の著書を持ってくる」と言って出て行ったので,その部屋で待つことにした。
しばらくすると,がやがやとざわめきが聴こえ,何人かの若いスタッフが部屋に入ってきた。中国人らしい女性が帰国することになったらしく,「お世話になりました」と挨拶している。
その様子を観ていたら,背後から「夏井先生!」と声をかけられた。
誰かと思って振り向くと,学業の途中で連絡がとれなくなってしまった学生Mだった。
その姿を見て,びっくりし,「米国に留学するとか言っていたけど,イギリスだったの?」と尋ねると,Mは,「先生,連絡しなくてごめんなさい。いま,ここで勉強しています。」と言う。
私が「学費はどうしているの?安くないでしょ?」と尋ねると,「親からの仕送りとアルバイトでどうにかやってます」と言う。
私は,Mの父親の経済状態があまり芳しくないということを知っていたから,「本当に大丈夫なのだろうか?」と心配になり,さらに詳しいことを尋ねようとして,ふと,「ここはどこだ?」と奇妙に不安な気分にとらわれた。
とらわれたとたんに目が覚めた。
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