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2012年9月21日 (金曜日)

大麻草に制ガン作用を有する成分が含まれていることが発見されたようだ

下記の記事が出ている。

 Cannabis plant extract 'could stop aggressive cancers from spreading'
 Daily Mail: 20 September, 2012
 http://www.dailymail.co.uk/health/article-2206056/Cannabis-compound-stop-breast-cancer-spreading.html

日本では,有毒成分テトラヒドロカンナビノール(THC)を全く含まない大麻草品種「とちぎしろ」が開発され,所定の許可を得た者が医薬品開発のために有用植物として栽培・生産している。

THCを含まない大麻草は,幻覚作用等がないので,マリファナ原料としては全く使えない。

このことから,THCを全く含まないタイプの大麻草に関しては,国際条約及び大麻取締法ともに,(大麻草が1属1種の単一植物であり,全ての個体がTHCを含有しているという理解を前提にしているという点で)立法事実に錯誤があるものとして一部無効であり,そして,このような意味で一部無効な条約及び法令に基づいてなされた最高裁判決も一部無効である。これらの点については,拙稿「植物分類体系の変化が法制度に与える影響-大麻規制法令を中心とする考察-」法律論叢84巻4-5号91-112頁で詳しく論じた。

今後,THCを含まない大麻草の品種である植物は,有望な有用植物として大いに栽培されることになるのではないかと思う。

今後,更に研究が進み,洗練された制ガン作用が安定して得られるようになれば,製薬会社としても莫大な利益を得ることのできる薬剤の原料を確保できたことになるので,そのような利益を得るための深刻な妨げとなる国際条約及び関連法令が改正されるのも時間の問題ではないかと思う。

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