UNESCO:メディアと情報のリテラシに関するモスクワ宣言
モスクワで「知識社会のためのメディアと情報のリテラシに関する国際会議」が開催され,モスクワ宣言が採択された。
The Moscow Declaration on Media and Information Literacy
Moscow, 28 June, 2012
http://ifapcom.ru/files/News/Images/2012/mil/Moscow_Declaration_on_MIL_eng.pdf
この宣言の中では,情報の自由が強調されており,私的団体等により情報へのバリアが設けられていることに対する批判的な文言が盛り込まれている。この「バリア」とは,著作権の名の下に情報が商業的に独占されていることを意味している。
このモスクワ宣言について,EFFは,肯定的な立場で論説を出している。
UNESCO Says Monopolization of Information Puts Barriers to a Better Life
EFF: August 23, 2012
https://www.eff.org/deeplinks/2012/08/unesco-says-information-monopoly-puts-barriers-to-better-life
ちなみに,このモスクワ宣言の原文を最後まで読むと,文書の起草国が一覧表示されている。その中に「日本 Japan」の名はない。この宣言で「バリア」として批判されているものをACTAなどによって積極的に設置しようとしている国なので,文書の起草に加わることができなかったとは考えたくないが・・・というよりも,そもそも日本の代表はこの会議に参加していないようだ。
参加していないようなのだが,国立国会図書館は,次のようにアナウンスをしている。
IFLAが「メディア・情報リテラシーに関するモスクワ宣言」を発表
国立国会図書館:2012年7月25日
http://current.ndl.go.jp/node/21452
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