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2012年8月24日 (金曜日)

the Registerがみた「アキバ」の変化

下記に面白い記事が出ている。

 Akihabara unplugged: Tokyo's electric town falls flat
 Register: 23 August, 2012
 http://www.theregister.co.uk/2012/08/23/akihabara_decline_and_fall/

日本人にとっては当たり前かもしれないが・・・

さて,これからどうなっていくのだろうか?

たしかに,綺麗なビルと大手電気店や有名レストラン等しかない街は,明らかに秋葉原ではない。これらの企業は,「秋葉原」のブランド力による集客を狙って進出してきたのだろうが,実は,そのこと自体がブランド力を破壊してしまっているのだ。どこにでもある店しかなければ,どこにでもある街と同じなので,交通運賃を支払ってまでやってくる意味が全くない。

つまり,ユニークな街にはどこにでもあるような看板はあってはならない。

どこにもない看板しかない街(大手企業やチェーン店が一つもない街)というコンセプトが,これからの町興しの上での重要な活路ということになるのではないだろうか?

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(余談)

人それぞれによって感性や経験が異なるので,もっているイメージも異なるのは当然のことだが,私個人としては,「秋葉原」と聞けば「怪しい街」という印象を持っていた。

今でも現実にサブカルチャー系の「怪しい」部分を残しているが,そういう意味ではないもっと現実的な「怪しさ」があった。

例えば,かつての秋葉原で雑然とした電気部品店などでいろいろ見ていると,「何個か部品を買い集めれば,当時のソヴィエトや中共や北などのスパイが使っている秘密の通信機器みたいなものを組み立てることができるのじゃないか?」と思ってしまうようなタイプの「怪しさ」があった。実際,そのような装置を組み立てることができただろうと思う。様々なタイプの盗聴・盗撮装置等もそうした試行錯誤の中から産み出されてきたものだろう。

そして,そのような「怪しさ」をことさらに掻き立てる舞台装置としては,何と言っても街並みの「雑然さ」のようなものがあったと思う。

現時点の秋葉原のメインストリートからは消えうせてしまったものなのだが・・・

結局のところ,これまでの行政や企業のトップが「街」を破壊してきたのだと思う。つまり,彼らの目から見て「おいしそうなところだけつまみ食い」しようとしたから壊れてしまったのだ。

生態系は,どれでも複雑系なので,誰かにとって都合のよい部分だけピックアップして肥大化させると,必ず自壊する。

ブランド力で稼ぐ企業としては,それはそれで構わないのかもしれない。さんざん食い荒らし,税の優遇措置期間が経過したら,さっさと撤退してしまえば良いからだ。そうやって,日本中の商店街はシャッター街になってしまった。いわば,食い荒らせるだけ食い荒らして何もなくなってしまったら別の場所に飛び去るイナゴの群れのようなものだ。

明日の「アキバ」もまた同じかもしれない。

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