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2012年8月13日 (月曜日)

Privacy and Big Data

Amazonに注文していた下記の書籍が届いたので読んでみた。

 Privacy and Big Data
 Terence Craig, Mary E. Ludloff
 Oreilly & Associates Inc (2011/9/29)
 ISBN-13: 978-1449305000

薄い書籍ということもあり,ビッグデータ特有のプライバシー問題等について掘り下げた検討がなされているわけではない。しかし,センスの問題として,結論部分の「Coming Full Circle」の項に書いてあることは,素直に「そうだよな」と思えた。

一口にビッグデータと言っても多種多様のものがあるが,おおざっぱに言って,特定分野・領域にあるという属性を有するデータだけを全部収集したビッグデータと,そうでないものとに分けることができるかもしれない。後者は,もちろん汎用となるが,前者の場合でも当初の目的とは異なる目的のために自由自在に転用可能である場合が多い。

そのような環境変化を前提に,適用される法令や規則等を検討しなければならない。

この書籍は,主に米国の法制を前提として書かれているものなので,日本国の関連行政法規とのマッピングがそのまますっきりとうまくいくわけではないが,整理のための準備的作業においてはヒントとなることがあるのではないかと思った。

ちなみに,ビッグデータについて日本で書かれた書籍や論文も読んでいるが,内容的にレベルが低すぎてとても紹介できたものではなく,酷評だらけになってしまいそうなので,紹介しないことにしている。

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