米国:ポルノサイトからのマルウェア感染のリスクが高いとして,国防関係の政府職員に対しポルノサイトへのアクセスを制限?
下記の記事が出ている。
私が知っている狭い範囲内でも,確かに,リスキーなサイトが多数存在すると思われる。
情報が全て盗まれても大丈夫なPC等からアクセスしているのであれば実害はないことになるが,問題は,職務時間中に就業場所の端末からポルノサイト等にアクセスする馬鹿者がいるということだ。
ポルノサイトではなくオンラインゲームサイトの事例だが,とんでもないことが現実に起きたことがある。
米国:無人軍用機(ドローン)を操作するコンピュータシステムがウイルス感染した原因は,操作要員がインターネット接続してゲームを楽しんだり電子メールの送受信をしたりしたため?
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-cd27.html
そして,このような馬鹿者は末端の職員だけとは限らない。
私が知っている限り,超有名大企業の社長や役員,非常に重要な独立行政法人のトップなどが一日中ポルノサイトへアクセスし続け,それを知っているセキュリティ管理者が苦りきっているという事例が複数存在した(現時点でも同様かどうかは知らない。)。
つまり,管理監督すべきトップが最も馬鹿者であるという事例が現実に存在する。馬鹿者である限り,上司であろうと何であろうと,即座に自動的にゴミ箱に放り込めるような社会システムを構築しない限り,このような問題を解決することはできないのではないかと思われる。
このことは,日本だけではなく,米国でも中国でもどこでも全く同じだ。
人間から性欲を抜き取ってしまったら人間ではなくなってしまうので,性欲云々のことを問題にする気は全くない。むしろ,性欲が強いということは,(男女を問わず)人間として誇るべきことの一つかもしれない。
しかし,大事なことは,職務の重要性を認識し,当該の具体的な環境において許容される行為と許容されない行為をわきまえ,ちゃんと自制できるだけの能力を有する者であるかどうかだということに尽きる。そして,その自制すべき事柄の中には,(当然のことながら)性欲も含まれる。
[追記:2012年8月4日]
関連記事を追加する。
Sex Tech: Windows Live controversy, FleshStarter, Missile Defense Agency vs. porn
ZDNet: August 4, 2012
http://www.zdnet.com/sex-tech-windows-live-controversy-fleshstarter-missile-defense-agency-vs-porn-7000002127/
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