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2012年8月 4日 (土曜日)

プラナリアの再生機能を作用させている遺伝子を人間の眼の病気で破壊された生体組織再生等による治療に応用する研究

下記の記事が出ている。

 More than meets the eye: The flatworm that could hold the secret to treating wide range of eye diseases
 Daily Mail: 3 August, 2012
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2183063/Eye-disease-Scientists-believe-flatworm-hold-secret-treating-range-eye-diseases.html

かつて『蝿人間』というSF小説があった。物質伝送中に人間と蝿とが合成されてしまうというストーリーだ。

これを一般定式化すると,種Aの遺伝子と(種Aとは異なる)種Bの遺伝子(『蝿人間』では,ヒト遺伝子とハエ遺伝子)の両方をもつ新たな種C(『蝿人間』ではハエニンゲンという新たな種。別名はヒトバエとなる。)が形成されたことになる。種Cは,種としては,種Aでも種Bでもない。

プラナリア遺伝子を用いた治療方法をこの一般定式にあてはめてみると,プラナリア(B)の遺伝子を組みこまれたヒト(A)は,「ヒトプラナリア」または「プラナリアビト」という新たな種(C)となり,ヒト(A)でもプラナリア(B)でもなくなることになる。

この場合において,ヒト(A)である存在をヒト(A)ではない存在(C)に変換させる行為は,刑法の形式的論理解釈からすると,殺人行為であり得る。

ただし,プラナリアの再生遺伝子を応用した何らかの方法により,ヒトの破壊された組織の一部を再生させて増殖させ,100パーセントヒトの遺伝子だけで構成されるパーツを形成した上で,そのパーツをヒトの生体に移殖(インプラント)する方法による場合,ヒトの生体内にプラナリアの遺伝子が組み込まれることはないので,上記のような問題は生じない。

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