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2012年8月 5日 (日曜日)

チュニジアの企業がプロペラのない風力発電装置を開発

下記の記事が出ている。

 Wind technology design innovation would eliminate blades
 ZDNet: August 4, 2012
 http://www.zdnet.com/wind-technology-design-innovation-would-eliminate-blades-7000002136/

この企業が開発したもの以外にもいろいろとアイデアがあるはずだ。例えば,空気の流れがある物質と接触し通過するだけで発電するような仕組みを構築することは,様々な方法により可能だ。

しかし,風量発電装置を導入する側の固定観念による思念支配と,そして,売る側の思惑など様々な不合理な要素がある。そのため,より効率的に発電でき,かつ,騒音や送電等の問題の少ない風力発電装置の開発・導入が日本では全く進まない。

この分野でも,結局,日本が世界各国に出遅れてしまうのだろうと思う。

これは,技術者の能力が低いからではない。既存の権益だけを守ろうとする勢力が強すぎるという社会的要因に基づくものだ。彼らが日本を滅ぼし,日本国民を苦しめている。

いろんな考え方が可能だろうと思うが,要するに,そのような既存のやり方を単純に繰り返すという発想しかもてないという思考パターンは,江戸時代的な意味での「農民的思考方法」なのだろうと思う。農業は,土地と季節変化に縛られている。そして,改良や工夫があっても,基本的には土地を耕し,苗や種子を植え,水と肥料をやり,害虫を駆除し,作物を収穫するというパターンを延々と繰り返すだけだ。極めて安定した産業形態であり,私個人としては究極の産業形態だと思っている。しかし,企業まで同じやり方をしたのでは駄目だ。企業の存立基盤は土地ではない。生産・提供すべき製品やサービスは,時代と共に刻々と変化し続ける。同じことを繰り返すだけでは,必ず滅びる。自己の完全否定,突然変異のための試行錯誤の繰り返し,変異体の取捨選択による厳しい選別,選別後のものとしての自己の再生(=企業名だけ同一で,その内容としては,経営陣や企業の目的を含め,人的にも物的にも全く別物となること)を繰り返すようでないと,企業は生き残ることができない。

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