オーストラリア&ニュージーランド:十分な能力を有する情報セキュリティ専門家が大幅に不足しているとの指摘
下記の記事が出ている。
Concerns For IT Professionals
Scoop: 6 August, 2012
http://www.scoop.co.nz/stories/BU1208/S00183/concerns-for-it-professionals.htm
日本でも状況は基本的に同じなのだが,あまり話題とならない。
現実問題として,本当は十分な能力を有する情報セキュリティ専門家は存在するのだが,企業や官庁等の中で重要なポストを与えられることが必ずしも多くない。
インチキ情報セキュリティ専門家もいる。その多くは,ITバブル崩壊後の景気後退の中で自然消滅してしまっているように思うが,まだまだ残存している。それを見分けなければならない。
以上のような前提で,企業や官庁等の組織では,多少個性的なところがあっても,真に実力のある情報セキュリティ専門家を雇用すべきだし,そのような人材を組織の中で十分に活用できるだけの優れた管理職を配置すべきだと考える。
一般に,優れた人材というものは,愚劣・無能な上司の下で働くことを嫌悪するものだ。
逆に,優れた人材というものは,有能かつ尊敬できる上司の下では,とても頼りになる部下として職務に精励することが珍しくない。
ただし,組織のトップが最も愚劣・無能である場合には本当にどうにもならない。「一日も早く急性心不全か人身事故か何かによって他界してくれるように」と呪い続けるわけにもいかないから,結局,「そんな組織では働かない」という選択肢を考慮するしかないだろう。
能力がありながら日本というしょうもない縁故社会(または家元社会)の中でくすぶっている人がいれば,海外に活路を見出すことも検討してみるべきなのではないだろうか?
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