Google検索により違法コピーのコンテンツが検出された場合,正規コンテンツよりも下位の検索結果順となるように検索アルゴリズムが修正されるらしい
下記の記事が出ている。
Google to skew search results to punish PIRATES
Register: 11 August, 2012
http://www.theregister.co.uk/2012/08/11/google_search_punish_pirates/
Google alters algorithm as Hollywood lobbyists win latest copyright battle
Move to downgrade websites that persistently breach copyright
Register: 10 August, 2012
http://www.guardian.co.uk/technology/2012/aug/10/google-algorithm-hollywood-lobbyists-copyright
理論的には当然のことだと思う。
ただし,正規コンテンツなのか違法コピーなのかの判別をする仕組みをきちんと構築して欲しいものだと思う。
例えば,学術論文等で著作権法の定めに従って正しく引用しようとすれば,同一性保持権を侵害しないよう,引用する文言は正確なコピーでなければならないことになる(←著者や出典の明確な記載等の要件を満たしている必要があることは当然のことだ。)。そのような引用部分について,違法コピーだと誤認されたのではたまらない。
つまり,単純なマッチングでは正規コンテンツか違法コピーなのかを100パーセント確実に判別することはできない。このことは,電子文書等に電子すかし等を入れた場合でも同じことで,例えば,引用する文言を目で読み手入力により文書中に挿入した場合,電子すかし等の保護手段を回避したことにはならず正当な(適法な)引用行為を実行しているだけなのだが,この場合,電子すかしの有無によって正規コンテンツか違法コピーなのかを判別することはできないし,電子すかしの有無によって自動的に判別処理をすることが違法行為(権利の濫用に基づく不法行為等)を構成する場合もあり得る。
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