合衆国へのFinFisherスパイウェアの感染は,カタールからAmazon EC2のストレージサーバを介してなされていた
下記の記事が出ている。
Elusive FinSpy Spyware Pops Up in 10 Countries
Bits: August 13, 2012
http://bits.blogs.nytimes.com/2012/08/13/elusive-finspy-spyware-pops-up-in-10-countries/
この記事によれば,現時点で感染が発見されている国は,エジプト,バーレーン,カタール,アラブ首長国連邦,エチオピア,チェコ,エストニア,ラトビア,インドネシア,オーストラリア,モンゴル,カナダ,アメリカ合衆国などということらしい。
当初は警察によって民主化運動の抑圧など監視目的で用いられていたものが,現在では(たぶん,サイバー攻撃の場合を含め)様々な目的で様々な人々によって使用されているということになるらしい。
それはともかく,パブリッククラウドが媒介したスパイウェアの事例が一つ追加されたことになると考える。
[このブログ内の関連記事]
世界各国の警察等によってFinFisherスパイウェアが使用されていることが判明
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/finfisher-b642.html
Gamma Internationalがバーレーン政府にサイバー兵器FinFisherを販売したという疑惑-民主化運動抑圧のために使用されたらしい
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/gamma-internati.html
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