Computers, Privacy, and Data Protection: An Element of Choice
まだ読んでいなかったのでAmazonに注文していた下記の書籍が届いた。早速読んでみた。
Computers, Privacy, and Data Protection: An Element of Choice
Serge Gutwirth(ed.), Yves Poullet(ed.), Paul De Hert(ed.), Ronald Leenes(ed.)
Springer-Verlag New York Inc (C) (2011/3/3)
ISBN-13: 978-9400706408
http://www.springer.com/law/international/book/978-94-007-0640-8
この本は,2,010年1月に開催されたConferenceにおける報告をまとめた論文集だ。体系性よりはテーマを重視ということになるが,それでも,Conference全体の目的が2,010年当時における最先端のプライバシー問題を扱ったものなので,興味深いものばかりとなっている。
Part 1 Building and Rebuilding Legal Concepts for Privacy and Data Protection.
Part 2 The Dark Side: Suspicions, Distrust and Surveillance.
Part 3 Privacy Practices as Vectors of Reflection.
Part 4 Privacy and Data Protection in the Cloud.
2010年1月から2年半を過ぎているので,この本で議論されている内容の中には既に過去のものとなってしまっているものもある。また,当時は単なる危惧に過ぎなかったものが現時点ではリアルな現実となってしまっているものもある。更に,予想とは異なる方向と速度で技術開発が進行してしまっている部分もある。加えて,国防のための諜報活動という要素をどのように考えるべきか,という観点が現時点では最も重要な課題となっているのだが,2010年当時においては現代よりはまだまだ問題意識が希薄なような感じもする。
・・・とまあ,いろんなことを感じながら,ざっと全部に目を通した。
資料的価値としては非常に高いものなので,この分野の研究者には必備・必読の一冊と言えるだろう。
それにしても,日本の研究者や関連学会はもっと頑張らないといけないと思う。
ちょっと問題があり過ぎるかもしれない。
それは,研究者の知能指数のことを言っているのではない。興味関心の向け方がどこかおかしいということと,徹底的に調査しようとしないということと,考察が深くないということと,そして,自分に正直でないということを言いたいだけだ。
| 固定リンク
« シリアの電子戦部隊 | トップページ | 米国ユタ州:道路に設置され各種情報等を表示する電光掲示板の制御用コンピュータシステムがハックされ,「GOD HATES GAYS」というメッセージを表示するようにプログラムが書き換えられたらしい »

コメント