勘違い
私は(面倒なことがいやになってしまったので)生涯ヒラ教授で通すつもりだが,世間にはそうでない人が少なからず存在するようで,いろいろと興味深い。
大学に限らず,選挙が行われるところでは,必ず「選挙公約」のようなことが述べられる。
選挙公約なるものは「破られる」ために存在するものなので,信じるほうがおかしいと言えばおかしいのだが,全く無意味なものであるとは言い切れない部分がある。それは,公約違反が露骨に行われた場合,それによって「裏切られた」と感ずる人々が,次の選挙で「報復する心理」へとつながるからだ。だから,賢い人々は露骨に公約違反だと受け止められる結果となるような言動を極力避けるのが常だ。
これに対し,賢くない人は,選任されると,「自分に全てが付託された」と誤解し,勝手気ままな行動をとることがある。このような者は,次の選挙で必ず報復される。
要するに,誰も特定の個人を崇拝して投票するのではないということを冷静に理解する能力がなければ,長く続かない・・・つまり,勘違いをしてはならないということに尽きる。
私にしても同じで,たまたま大学で特定の科目を担当しており,その科目の講義が他になければ学生はやむを得ず私の講義を聴きに来るだけのことであり,私自身に興味があって受講しているわけではない。ここらへんを勘違いすると,とんでもない結果となる。
自己過信は禁物だ。
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