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2012年7月29日 (日曜日)

総務省:「知識情報社会の実現に向けた情報通信政策の在り方」に関する情報通信審議会からの答申

総務省のサイトで,下記のとおり答申が公表されている。

 「知識情報社会の実現に向けた情報通信政策の在り方」(平成23年2月10日付け諮問第17号)に関する情報通信審議会からの答申
 総務省:2012年7月25日
 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin01_02000058.html

何か勘違いがあるのではないだろうか?

利益を生む知識や情報は,絶対に「共有」されることはない。意図的にボトルネックを構築し,需給関係を調整するのでなければ,決して利益は生まれない。

つまり,どうでもよい情報や知識しか「共有」されない。

そんなポンコツ情報のためにいくら流通手段を整備しても全く意味がない。予算の無駄だ。

コンテンツを流通する側(及びそのための手段を提供する側)ではなく,コンテンツを生成する側に大きな予算が投入されるのでなければ,現状を打開することはできない。

このことは,どれだけ大きな工場をもっていても,製品を製造するための原料や部品等の調達ができず,販路もなければ全く意味がないのと同じことだ。あるいは,いかに巨大な倉庫をつくっても,そこに保管する物品等が存在しなければ全く意味がないのと同じことだ。

あくまでも一般論だが,悪い意味での工学系の人間が政策立案でイニシアティブを握ってしまうと,よい結果を出すことができない。悪い意味での工学系の発想は,「加工」や「応用」を基本とし,「創造」とはかなり異なる。ただし,悪い意味での工学系の人間がそのように自覚しているかどうかは別問題なので注意を要する(=創造することのできない者には,創造するということの意味を理解することもそれを想像することもできない。単なるパクリを,それが単なるコピーに過ぎないのだと自覚することもできない。)。

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