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2012年7月20日 (金曜日)

日本の電子出版の問題点

いろいろと考えてきたが,要するに次の諸点に尽きる。

1:価格カルテルのようなものがあり,電子出版物の国際的な流通において重大な貿易障壁となっている。再販制度の問題もあるが,基本的には日本の公正取引委員会がなめられ切っているし,実際問題として余りにも非力で有名無実な存在なのでこういうことになる。この点は,今後も改善しそうにない。

2:著作権者の取り分(印税等)があまりにも低額でなきに等しい。著作権者の権利が流通業界によって徹底的に踏みにじられており,流通業者のための奴隷のような存在となっている。これではインセンティブなどあろうはずがないし,このことが「良いコンテンツ」が生まれる素地に対する重大な阻害要因となっている。この点もまた,今後も改善しそうにない。

3:電子出版になっても電子図書の単価が格別に安くなっているわけではない。これでは購入者に購入意欲がわくはずがない。この点もまた,今後も改善しそうにない。

というわけで,現状のままでは,日本の電子出版の未来は,やはり非常に暗い。

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