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2012年7月12日 (木曜日)

米国:華為(Huawei)が米国の防衛システムに中国製装置を組み込む目的で,米国の防衛産業関連企業の元役員をCSO(セキュリティ最高責任者)としてスカウト

下記の記事が出ている。

 Huawei hires former U.S. defense contractor official
 Washington Post: July 11, 2012
 http://www.washingtonpost.com/business/economy/huawei-hires-former-us-defense-contractor-official/2012/07/10/gJQAbygtbW_story.html

華為(Huawei)のトップが人民解放軍の非常に優秀な(intelligenceな)軍人であることは華為(Huawei)本社が公に認めていることなので,議論するほうがおかしい。

この記事を読んで思うことは,米国の軍に協力すべき立場にある企業の経営者や有能な技術者等に対し,相当以前から触手が伸び,既に多数の者が取り込まれている可能性があるということだ。

米国連邦政府は,中国を仮想敵国としてサイバー戦のための戦略を構築しているが,闘う前に既に完全に敗北してしまっていると言えるだろう。

世界は,既に中国のものだ。

ちなみに,私のところには中国からは全く何の誘惑もないから,「無能であり不要な人材だ」と思われているということになるのだろう。(笑)

[追記]

「文の因果関係や直截的にすぎるもの見方に抵抗を感じるな。 Cyberlaw て前は淡々と海外のニュースを貼ってた気がするけど宗旨がえしたんだろうか。」とのツイートがあった。

抵抗を感じるのは個人の思想信条の自由だし,それを表現するのは表現の自由の一部なので自由にツイートしていただいて結構だ。

「淡々と」は完全な事実誤認なので,このブログにある記事を最初から最後まで全部読んでから冷静に考え直してもらいたいと希望する。

なお,私の個人的な推測に過ぎないように読める部分があるかもしれないが,基本的には米国政府(国防省など)及び中国政府(軍を含む。)の公式見解をまとめて整理した上で若干の感想を述べただけのことなので,別に秘密なことではないし,特に真新しい見解を示しているというわけでもない。これらの点についても,関連する過去記事全部を読んでいただければご理解いただけるものと考える。

[追記:2012年7月13日]

関連記事を追加する。

 Huawei US bags defence biz strategist as new CSO
 Register: 12 July 2012
 http://www.theregister.co.uk/2012/07/12/huawei_us_cso_defence_contractor/

[追記:2012年7月14日]

関連記事を追加する。

 FBI 'probes' ZTE trade deals with Iran
 BBC: 13 July, 2012
 http://www.bbc.com/news/technology-18827211

[追記:2012年9月3日]

関連記事を追加する。

 US congress wants a word with ZTE, Huawei
 Register: 3 September, 2012
 http://www.theregister.co.uk/2012/09/03/huaweu_zte_in_us_spotlight/

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