アジアで「クラウドベースの対DDoS攻撃セキュリティソリューション」の売り込みが活発化
下記の記事が出ている。
Asia to see rise in cloud DDoS security biz
ZDNet Asia: June 19, 2012
http://www.zdnetasia.com/communicasia/asia-to-see-rise-in-cloud-ddos-security-biz-62305165.htm
要するに,ここで述べられている主な対応策はVPNサービスであり,このようなものは既にNTT各社がサービス提供をしている。
だいぶ以前のことになるか,「現実に利用可能かつ安価な技術で有効なものは何かないか?」と某社セキュリティ担当者から尋ねられ,その時点では「VPNの利用だ」と答えたことがある。そして,現実にビジネスとして成立した。私見が正しかったということが一応証明されたのではないかと思う。ただし,念のために附言しておくと,この件に関しての相談報酬やアドバイス報酬等は1円ももらっていないので,もしVPNの脆弱性に起因して何らかの問題が発生することになっても私には一切の責任がない。私は,VPNの欠点は熟知していたつもりなので,ちゃんと顧問契約をしてくれたら応用上の留意点について教示しようと準備していたのだが,結局そういうことにはならなかった。そういうわけなので,そのうちVPNの脆弱性をついた攻撃が実行されることになるかもしれない。もしそうなったとしても,おいしいところだけパクった報いなので,私は極めて冷淡な気持ちでいる。ちなみに,現時点ではまた別のことを考えているのだけれど,誰も相談に来ないので,教えない。
さて,VPNはそのサービスをクラウド以外のタイプのプラットフォームでももちろん提供可能なので,要するにVPNサービスの提供のみに過ぎない場合には,それを「クラウドサービス」と呼んで顧客に宣伝することは「欺瞞的な商取引」に該当することになるだろうと思う。
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