Confront and Conceal - Obama's Secret Wars and Surprising Use of American Power
Amazonに注文していた下記の書籍が届いたので,早速読んでみた。
Confront and Conceal - Obama's Secret Wars and Surprising Use of American Power
David E. Sanger
Crown (eBook: Random House)
June 5, 2012
ISBN-13: 978-0307718020
目下,世界中で最も注目されている書籍だ。
特に,「Part II Iran: the Zone of Immunity」の中にある「Chapter 8: Olumpic Games」の部分(pp. 188-225)は,サイバー法を標榜する者にとって必読の部分であり,これを読んでいない者は「偽物扱い」されても文句は言えないだろうと思う。
この部分は,現在のFlameに至る最強マルウェアの開発経緯を理解する上でも極めて重要だ。
ちなみに,この書籍は,直接的には「オバマ大統領」を批判する内容となっている。しかし,同様のことは別の大統領達によってずっと継続してなされてきたことなのであり,要するに,米国の国家防衛のためにCIA等の組織がどのような考えをもち、どのような政策を大統領に承認させ、どの程度までそれを実行させてきたのか、ということを理解しなければ,本当に理解したことにはならない。その点については,この書籍の中でも過去の歴史について述べるかたちで正確に表現されていると思う。
いずれクリントン国務長官がその地位を退いた後にクリントン政権~オバマ政権時代の回想録を書くことになるだろう。その中には更に衝撃的な事実が含まれることになるかもしれない。
[追記:2013年1月4日]
関連記事を追加する。
Obama Order Sped Up Wave of Cyberattacks Against Iran
New York Times: January 1, 2013
http://www.nytimes.com/2012/06/01/world/middleeast/obama-ordered-wave-of-cyberattacks-against-iran.html
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