« サイバー攻撃が企業経営上の重要課題になっているとの見解 | トップページ | 米国:FTCが,Myspaceにおける利用者プロファイル情報の共有を違法行為と判定 »

2012年5月 9日 (水曜日)

Googleが無人自動車の運行許可を取得

下記の記事が出ている。

 Google gets Nevada driving licence for self-drive car
 BBC: 8 May 2012
 http://www.bbc.com/news/technology-17989553

 Google's self-driving car snags first-ever license in Nevada
 Register: 8 May, 2012
 http://www.theregister.co.uk/2012/05/08/nevada_license_google_car/

なお,日本国の法令(道路交通法等)の下において,完全な無人自動車を公道上で適法に運行することができるかどうかは不明だ。

なにしろ,道路交通法は,運転者の存在を当然の前提としており,ロボットが町中を歩き回ったり走行したり飛行したりする状況を全く想定していない。

ちなみに,完全なロボットである無人自動車を想定すると,人間の運転者としての「判断」は存在しないことになり,代わりに,自動操縦における判断処理を遂行するためのプログラムとその実行とが存在することになる。したがって,例えば,交通事故に起因する民事・刑事の責任における「過失」の有無の判断は,当該プログラムの適否等をめぐって検討されることになるだろう。つまり,運転者ではなく,当該プログラムの開発者がその法的責任を問われるべきことになる。

そのようなプログラムの作成を命じられたエンジニア等は,転職を考えたほうが良いと思う。

|

« サイバー攻撃が企業経営上の重要課題になっているとの見解 | トップページ | 米国:FTCが,Myspaceにおける利用者プロファイル情報の共有を違法行為と判定 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« サイバー攻撃が企業経営上の重要課題になっているとの見解 | トップページ | 米国:FTCが,Myspaceにおける利用者プロファイル情報の共有を違法行為と判定 »