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2012年4月 4日 (水曜日)

英国:警察が令状なしに全ての通信内容を傍受する権限を認める法案を政府が提案

下記の記事が出ている。

 UK Government Proposes Law Monitoring Every Email, Phone Call, and Text Message
 EFF: April 3, 2012
 https://www.eff.org/deeplinks/2012/04/uk-government-proposes-law-monitoring-every-email-phone-call-and-text-message

もともと英国にはプライバシーなど存在しないようなものなのだが,それにしても露骨過ぎる。

とは言っても,憲法上の人権保障など完全に無視して,事実上全ての通信を傍受している国は他にも多数あるから,そのような国と比較すればむしろ正直と言うべきかもしれない。

「人権」は存在するものではない。逆に,現実には踏みにじられ続けるものだ。それゆえに,求める対象としての「人権」であり続ける。

私が大学生のころは,「事実」と「当為」とを厳しく峻別することから学問を始めるものだった。現代では,そういう「小難しいこと」は嫌われてしまう傾向があるかもしれない。しかし,「事実」と「当為」とを厳しく峻別する態度がなければ,「法」というものを正しく理解することはできない。

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