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2012年1月27日 (金曜日)

米国:ハワイ州で,アクセス者の氏名,住所等の履歴情報を2年間保存することをプロバイダに命ずる法案

下記の記事が出ている。

 Hawaii may keep track of all Web sites visited
 CNET: January 26, 2012
 http://news.cnet.com/8301-31921_3-57366443-281/hawaii-may-keep-track-of-all-web-sites-visited/

「氏名」,「住所」というところがよくわからない。提案者の意図は,「アカウント」,「IPアドレス」というつもりではなさそうで,本当に「氏名」,「住所」なのではないかと思われる。そして,当該プロバイダと契約している利用者の情報は,契約上の情報として当然保存されているので,契約者以外のアクセス者の「氏名」,「住所」でないと全く無意味な法案だ。

そうであると仮定した場合,プロバイダがその運営するサイトにアクセスする者に対して氏名及び住所の開示を求めることになるとすれば,当然のことながら,大半の者がそのようなサイトにアクセスしなくなるので,倒産を避けることができなくなると思われる。ハワイ州内からプロバイダが全て消滅する日は近い。

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