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2012年1月24日 (火曜日)

サイバー戦に関する書物

ある学生から「サイバー戦」に関する書物で読むべきものを教えて欲しいと言われた。そこで,これまで立ち読みだけで終わりにしていたものや図書館で借りて読んでいたものを含め,関係しそうな書籍を全部購入し,読んでみた。

一押しでお勧めは,次の書籍。概念構成が最もしっかりしており,本質の理解に資するところが大きいのではないかと思う。

 Inside Cyber Warfare
 Lewis Shepherd
 Oreilly & Associates Inc (2009/12/23)
 ISBN-13: 978-0596802158

知識の整理を重視する向きには,次の書籍がお勧め。網羅的と言ってよい。

 Cyber Warfare: Techniques, Tactics and Tools for Security Practitioners
 Jason Andress, Steve Winterfeld
 Syngress (2011/6/15)
 ISBN-13: 978-1597496377

そして,一般的な読み物としては,次のものが良いと思われる。翻訳も出ている。ただし,ちょっと食い足りない部分があるように感じる。ジャーナリスティックな書籍であり,本質の掘り下げが欠けているせいだろう。

 Cyber War: The Next Threat to National Security and What to Do About It
 Richard A. Clarke, Robert Knake
 Ecco (2010/4/20)
 ISBN-13: 978-0061962233

 核を超える脅威 世界サイバー戦争  見えない軍拡が始まった
 北川知子,峯村利哉訳
 徳間書店 (2011/3/17)
 ISBN-13: 978-4198631406

他にもいろいろと読んでみたが,あまりに専門的過ぎる書籍や,「とんでも本」に属するものもあり,ブログで紹介するのは控える。

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