インド:米国大手企業らが取得している植物遺伝子関連特許に対する批判が高まる
下記の記事が出ている。
Genetic engineering is an imperfect technology. It is a cell invasion technology through which inter-specie barrier is transcended.
Salem News: January 4, 2012
http://www.salem-news.com/articles/january042012/seed-attack-as.php
インドの裁判所が「インドでは公序良俗に反するものとして無効である」と判決すれば足りるような気がする。
ちなみに,欧州でも同様の批判がある。ここでもまた,欧州裁判所が「欧州では公序良俗に反するものとして無効である」と判決すれば足りるように思う。
French farmers will have to pay to use their own seeds
Guardian: 3 January 2012
http://www.guardian.co.uk/environment/2012/jan/03/france-farming-seeds
ちなみに,問題の本質は日本でも同じだ。特許権などの知的財産権が付着した種子を翌年にまく目的で採取・保存することは許されない。それは,特許権等の侵害となり得る。
このような法の運用は,普通の人の常識には反することだろうと思う。
しかしながら,関連企業にとっては当然の権利の行使となる。なにしろ,種の生産・販売に関する独占権を確保するために特許による保護という手法を用いているだけのことであり,目的は種子の生産・販売に尽きるからだ。
よく考えてみると,企業の独占を維持するために特許制度が濫用されている状況にあるのだと認識・理解することが可能だろう。
もちろん,主に特許法関連で飯を食っている法律家の多くは,死んでも私の意見に賛成することはないだろうが・・・
所詮,世間は欲得だけだ。
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