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2011年12月21日 (水曜日)

河岡義裕教授がウイスコンシン大学の科学雑誌に投稿したインフルエンザウイルスに関する論文がバイオテロリズムのための兵器として悪用される危険性があるとして,米国連邦政府が重大な懸念を示す

下記の記事が出ている。

 U.S. agency raises concerns about details of UW scientist's work
 JS Online: December 20, 2011
 http://www.jsonline.com/news/wisconsin/us-health-agency-issues-statement-on-flu-research-ts3gv9n-135933138.html

今回問題になっているのはインフルエンザウイルスなので,誰にでも兵器化の可能性を連想することができ,連邦政府にも理解することができたのだろう。

しかし,問題の本質はそこにはない。

およそほとんどすべての遺伝子組み換え関連技術がそっくりそのままバイオテロのために悪用される重大な危険性がある。

そのことを理解できる者は非常に少ない。

人類は22世紀を迎えることができないかもしれない。

ちなみに,同教授の日本語論説は下記のところで読むことができる。

 河岡義裕「人工合成で究めるインフルエンザウイルス」
 ILLUME: 第36号(2006 Vol.18 No.2)2006年12月発行
 http://www.tepco.co.jp/custom/illume/scope/no36/no36-j.html#a

************************************

(余談)

反面も考えなければならない。

俗説によれば,インフルエンザウイルスには自然の突然変異株だけではなく,人為的に作出された生物化学兵器が存在するという。真偽のほどは全く知らない。

しかし,今後,ウイルスの遺伝子解析技術が高度化すれば,どの国が特定のタイプのインフルエンザウイルスを兵器として開発したものであるかを推定することが可能になるかもしれない。

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