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2011年12月29日 (木曜日)

2012年には自動車に対する無線ハッキングが大きな問題となるとの指摘

下記の記事が出ている。

 Cyber war, car malware among top tech threats: report
 CTV News: December 29, 2011
 http://www.ctv.ca/CTVNews/SciTech/20111228/cyberwar-car-malware-mcafee-predictions-111228/

何でもかんでも自動化しなくても良いというのが自論だ。

窓はパワーウィンドウである必要はなく,手動で十分だ。手動であれば電気系統が駄目になっても窓をあけることができる。

鍵も無線である必要はない。古典的なやり方のほうが鍵のかけ忘れを防止する効果が高い。なにしろ,金属の鍵をさしこんで回す際に鍵がかかったかどうかを目視しているからだ。

スマートフォン等による無線操縦や自動操縦は最悪だと思う。必ずハックされ,街中が大混乱になり,死傷者が多数発生する。私が某国のサイバー軍司令官なら,必ずそのような攻撃方法を確立し,いつでも攻撃可能な状態にしておくことだろう。そのことを予見できない者は大馬鹿者と言うしかない。

だから,自動車は,レガシーなタイプのものが最善ということになる。

[追記:2012年2月20日16:58]

関連記事を追加する。

 Hi-tech cars: Driver distraction warning in US
 BBC: 17 February 2012
 http://www.bbc.co.uk/news/technology-17073764

[このブログ内の関連記事]

 自動車の電子化が進んだ結果,自動車に対するハッキングが可能になった
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-404b.html

 自動車の警告システムを電波でハックし,偽のアラームを表示させることに成功
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-f2db.html

 スマートフォンのハッキングにより自動車の制御を奪うことができる脆弱性があるとの指摘
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-3ee9.html

 iPhoneで操作できる自動車
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/iphone-3714.html

 ドイツでも自動操縦自動車開発
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-8869.html

 インシュリン投与器具など医療用器具の中にはリモートでハック可能なものがあるとの指摘
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-fa41.html

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コメント

湯淺先生

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

さて,現時点で既に制御系や電子ロック等のハッキングは可能になっていますし,現実に悪用例もあるだろうと推定しています。今後,悲惨な結果を招く自動車ハッキングがどんどん発生することになるでしょう。

自動車はそれでもまだ良いほうです。それなりにセキュリティも考えている。問題は,全く無防備な介護用移動装置(ロボット)等で,こちらのほうは,犯罪者が本気でやり始めたら直ちに死に直結するようなハッキングが発生することになります。

ロボットは単なる道具に過ぎないので,悪人がその支配を奪えば,たちまち恐るべき凶器になってしまいます。

要点は,「支配を奪われない」ということなんですが,無理です。

なぜなら,ロボットではない普通の自動車でさえ,鍵をつけたまた車の外に出ていたために盗まれるという例が数え切れないくらい多数あり,同様のことが制御装置についても言えるからです。

これくらいのことは誰でも考えることができるでしょう。しかし,政府や産業界には考える能力が全くない。考えても阻止する能力はゼロ。

だから,何万人もの死傷者が出て,自動車会社に暴動が押し寄せて施設が破壊されたり工場長が殺されたりし,「ロボットは危険だ」ということが世界中で正しく認識されるようになるまでは,事態に変化はないでしょう。

投稿: 夏井高人 | 2012年1月 8日 (日曜日) 07時44分

クルマ好きの友人とこの話になりました。
従来、クルマをいじるといえば、タイヤのインチアップ、ターボ車であればブースト圧を上げる、車高を下げる等であったわけですが、これからのクルマは組み込んであるソフトウェアの書き換えがチューニングとなり、それは非常に危険な結果をもたらす恐れがあるので、それを禁じる必要性が出てくるのではないか、と。車検でも、組み込んであるソフトウェアが正常に動作するかどうかの検査項目が必要になるのではないでしょうか。

投稿: 湯淺墾道 | 2012年1月 6日 (金曜日) 11時18分

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