参議院にもサイバー攻撃
下記の記事が出ている。
参院もメール情報流出、送信先画面に中国簡体字
Yomiuri Online: 2011年11月2日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111101-OYT1T01330.htm
[追記:2011年11月2日15:34]
関連記事を追加する。
サイバー攻撃:参院7議員に標的型メール 6台感染なし
毎日jp: 2011年11月2日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111102dde041040067000c.html
なお,この記事によると,「参院のネット環境管理会社によると、参院のシステムはウイルス感染を自動感知する仕組みになっているが、異常は検知されていないという」とのことだが,最近のAPT攻撃等の場合には,通常の検知システムでは検出できないことのほうがむしろ普通なので,「異常は検知されていない」ということは気休めにも何にもならない。このことは,相当の「ど素人」でない限り,誰でも理解していることだ。可能性の問題としては,ルート権限を奪われ,検知ソフトも支配されていたということがあり得る。
現代の「攻撃」とはそういうものであり,リアルな政治であってもコンピュータシステム(またはそれによってなされる処理)であっても,組織トップの支配が奪われてしまうこと(または組織トップが汚染されていること)は,現実にしばしばあることだ。
[追記:2011年11月22日]
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全参院議員のID流出か サーバー2台、感染可能性
共同通信: 2011年11月21日
http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011112101002535.html
[追記:2011年12月9日]
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「メール発信元は中国」 国会議員サイバー攻撃 参院が中間報告
産経ニュース: 2011.12.9
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111209/crm11120901230001-n1.htm
[このブログ内の関連記事]
衆議院や官庁等に対するサイバー攻撃と住基ネット関連訴訟判決の信頼性
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-3da8.html
衆議院のサーバに対しサイバー攻撃
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-32d9.html
外務省,日本大使館などの在外公館に対してもサイバー攻撃
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-2dfa.html
人事院のサイト等に対し,中国からとみられるサイバー攻撃
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-5dcd.html
ハックされないコンピュータシステムは存在しないとの警告
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-8074.html
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