国土交通省:深層崩壊に関する全国マップ
国土交通省のサイトで,深層崩壊に関する全国マップが公開されている。
深層崩壊に関する全国マップについて
国土交通省: 2011年8月11日
http://www.mlit.go.jp/report/press/river03_hh_000252.html
このマップを見れば一目瞭然,若狭湾にある原発群は,まさに深層崩壊しやすい地域の上に存在していることになる。
私見によれば,若狭湾それ自体が,かつては陸地だったところが長い年月の間に巨大な深層崩壊を繰り返し,湾状にえぐれて形成されたものと思われる。つまり,現在の原発立地は,そっくりそのまま全体として崩壊してしまう危険性がある。
若狭湾~京都~大阪あたりは,かなり広範囲にわたって基本的に地殻が弱く,崩壊しやすい危険地帯だと言わざるを得ない。
また,このマップで留意しなければならないことは,緑色で表示された比較的安全な部分の中にも赤丸で表示された過去の深層崩壊発生箇所が存在するということだ。その中には原発等の所在地もある。
私見によれば,調査と検討が不十分なのではないかと思われる。再度丹念に調査すれば,危険地帯の範囲がもっと拡大するだろうと思っている。
ちなみに,マップ上で水色表示となっている部分は,深層崩壊の危険性が少ないというだけのことであり,地殻変動の危険性が小さいというわけではないことにも留意すべきだ。基本的に沖積層が多く地盤としては極めて軟弱で,地震にかなり弱いだけではなく,水害の危険性がかなり高い。
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