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2011年10月20日 (木曜日)

サイバー戦(Cyberwar)を国際条約によって抑制することは可能か?

直接的には別のことを述べている記事だが,最近の動きを伝える記事を見つけた。

 US official rules out chance of 'cyber war' with China
 China Daily: 2011-10-20
 http://www.chinadaily.com.cn/cndy/2011-10/20/content_13937379.htm

私見である「戦時と平時が常に共存する状況」の理論の下では,国のみが「戦争」の主体(当事者)になるわけではない。単なる個人が,世界全体を破壊するための戦争を開始することも(少なくとも理論上では)可能な状態となっている。つまり,国際秩序を維持するための主体としての国の役割が極端に低下している状況にあると言えるだろうと思う。

物理兵器を用いた戦争では,それなりの予算を要するし,兵站も重要となってくる。

しかし,既存の通信回線を介して実行されるサイバー戦では,予算も兵站も必要ない。

だから,国ではない一個人が世界を破壊することも可能となるのだ。

「物体」の呪縛から離れて思考できる人間でなければ,このことを理解することはできないかもしれないが・・・

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