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2011年10月20日 (木曜日)

罪と罰48巻4号-サイバー刑法の特集

『罪と罰』第48巻4号(通巻192号)が届いたので,早速読んでみた。

「サイバー刑法」という特集記事が収録されていた。目次は次のとおり。

 前田雅英「サイバー犯罪と刑事法」
 吉田雅之「いわゆるサイバー刑法の概要について」
 川瀬浩史「サイバー犯罪等の現状と対策」
 松長一太「サイバー犯罪条約の概要」
 加賀屋伸一郎「コンピュータに感染する不正プログラムの現状」

一番最後の論説に興味をもって丁寧に読んでみたのだが,古典的なマルウェアの解説しかなく,Stuxnetを含め最も重要かつ警戒を要するマルウェアやスパイウェアに関する記述が全くないのには驚いた。一体どういう感覚をしているのだろうか?

他の論説は標準的な内容のものだと思われるが,特に参考となる知見等は全く含まれていない。法務省の雑誌なので仕方がないのかもしれない。

ちなみに,松尾浩也氏は,極めて厳しい指導をする教授であり,学問の権化のような人物として知られており,非常に優れた学者の一人であったことは事実だと思われるのだが,現時点では温和な好々爺となっているということなのかもしれない。

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