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2011年9月17日 (土曜日)

停止中の原発の再稼働に向けたストレステストの怪

ストレステストが開始された。

 中国、島根原発でストレステスト 建設中の3号機も
 産経ニュース: 2011.9.14
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110914/trd11091417230011-n1.htm

しかし,下記のような記事が出ている。

 日本の原発再稼働に潜むリスク
 Wall Street Journal: 2011年9月16日
 http://jp.wsj.com/Japan/node_307587

また,そもそも検査の前提となるデータに間違いがあったようなのだが,この点はいったいどうなっているのだろうか?

 原発の緊急安全対策にミス=保安院、再調査を指示へ-ストレステストに影響か
 時事通信: 2011/09/15
 http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011091500349

以前にも書いたことだが,安全基準を見直す前にストレステストをしても全く意味がない。単に関連予算を使うというだけのことに過ぎない。

もともと停止中の原発については検査予算を組んであるはずなので,その予算を消化しないとシーリングの関係で来年度以降検査予算が削減されてしまうという危機感のみで検査が強行されているのではないかと疑いたくなる。検査が実施されないと,検査関連の予算をあてにしていた企業等が経営上の問題に直面するといったこともあるのかもしれない。

そして,最も問題なのは,テロ攻撃等に対するストレステスト項目が1つもないということだ。原子力損害賠償責任法の中で戦争のような動乱があり得ることを「想定」している以上,その想定を前提としたストレステストをしなければならない。この点については既に書いた。

 ストレステストがストレステストになっていない
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-0c8f.html

 原発のシビアストレステストを1日でも早く実施するための方法
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-fa14.html

極めて滑稽なことなのだが,政府は,ストレステストそのものについて,IAEAに再評価を依頼している。

 IAEAに再評価を要請 原発ストレステスト、再稼働に遅れも
 SankeiBiz: 2011年9月15日
 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110916/mca1109160501000-n1.htm

つまり,スタートしてしまったストレステストは,IAEAの評価次第によっては,テストそれ自体が無効となり,単なる予算の無駄遣いで終わってしまう可能性がある。

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