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2011年8月 8日 (月曜日)

米国:電力各社がStuxnetによる攻撃を受ける危険性があるとの警告

下記の記事が出ている。

 US regulators warn utilities over cyberattacks
 Financial Times: August 7, 2011
 http://www.ft.com/cms/s/2/78f94f14-bec0-11e0-a36b-00144feabdc0.html#axzz1UNWB8FoC

Stuxnetによる攻撃は,スマートGRIDが導入されていないシステムでも実行可能と思われる。イランの原子力施設では現にそうだった。内部者がStuxnetプログラムをインストールすれば,ネットと切り離された環境においても,Stuxnetによるシステム破壊(原発や火力発電プラントの暴走・爆発など)を実行することができる。

しかし,スマートGRID環境では,当該電力会社の電力網の中のどこからでもシステムをハックし,Stuxnetプログラムをインストールすることが可能だ。スマートGRIDは,防御が弱く,極めて脆弱なシステムなので,簡単にハックすることができる。防御力を高めるためには,相当のコスト負担が必要になり,赤字転落→倒産は必至と思われる。

スマートGRIDが汚染されても爆発テロなどの危険性が比較的少ないのは,太陽光発電や小規模水力発電だけで構成されたローカル発電網の場合だけだ。ただし,この場合でも,接続されている全ての家庭の全ての電化製品を破壊し使えないようにしてしまうことは可能なのではないかと推定される。


[このブログ内の関連記事]

 Stuxnetが復活?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/stuxnet-5c80.html

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