中国:韓国のSK Communicationから不正入手されたものと推定される韓国人の個人データが中国中で広範に流通
下記の記事が出ている。
Korean national ID numbers spring up all over Chinese Web
Korea Herald: 2011-08-03
http://www.koreaherald.com/national/Detail.jsp?newsMLId=20110803000621
韓国では,インターネットアクセスのために国民番号を使わなければならないことになっている。これは,インターネット利用者の個人識別のためだとされている。
そのため,韓国のWebサイト等がハックされると,基本的に,国民番号+様々な個人属性情報が一括して奪われることになり,過去何回もそのようなことが繰り返されてきた。
おそらく,韓国人の中で自分の国民番号や個人データが何も奪われていない人は,一人もいないような状況だろうと推定されている。私が推定しているのではなく,韓国の関係者は,一人のこらずそのように推定している。
そして,現在,どのような状況になっているかというと,国民番号は個人識別のための機能を全く失ってしまっているのだ。
ある特定の国民番号が,誰か特定の韓国人を示すのか,それとも,誰か(非常に多数の)中国人を指すのか,誰も識別できない。
にもかかわらず,韓国のインターネットサイトでは,国民番号の入力を求める。それは,法律がそうなっているからであり,また,入力をさせさえすれば行政監督法上の義務は履行したことになり,様々な法的責任を免れることになるからだ。だから,個人識別機能が全くないということを知っていてもネット上のやり方は変更されない。まさに,私見である「免罪符説」そのものだけで成立している国家になってしまっていることになる。
以上のことは,政治的にも非常に深刻な問題を生じさせていると考える。
例えば,政府の人間も軍の人間も韓国の国民番号をもっており,韓国の認証サイトでは国民番号による認証をするわけだが,国民番号のほぼすべてが中国で流通しているとなると,ほぼすべての韓国人について常に多数の「なりすまし」が成立している可能性があることになるので,ネット上ではもちろんのことリアルにおいても(←国民番号等を記録したICカードの偽造は極めて容易だ。),誰も信用できないという結果になる。
これは,韓国にとって,国内的にはもちろんのこと,対外的にもかなり大きな悪影響を及ぼすことになるだろうと思う。
さて,日本だが,国民番号の導入がどんどん進められている。
もちろん,あっという間にすべてハックされてしまい,国民番号が本来もつはずだった個人識別機能を完全に喪失させてしまうことは,100パーセント間違いない。
お金をかけるだけ無駄なので,やめたほうが良い。
あるいは,政府は,中国に国民の情報全てをハックさせ奪い取らせるために(売国的に)国民番号の導入を推進しているのかもしれない。
[このブログ内の関連記事]
韓国:大手ポータルSK Communicationがハックされ,3500万人分もの個人データが奪われる
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/sk-communicatio.html
中国:ハッキング用の偽ID販売が大繁盛?
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-b9b1.html
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