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2011年8月 5日 (金曜日)

イタリア:拳銃にRFIDタグを付することについて,プライバシー侵害のおそれがあるとの批判

下記の記事が出ている。

 Italian Guns to be Manufactured with RFID Technology
 Security Management: 07/29/2011
 http://www.securitymanagement.com/news/italian-guns-be-manufactured-with-rfid-technology-008865

日本では,豊臣秀吉の時代に刀狩りをされて以来,多くの一般庶民が武器を常にもつ習慣がなくなってしまったので(←それ以前はあったかもしれない。),武器を持っていることそれ自体について嫌悪感が強い。それだけ平和な国だということになるだろう。

しかし,例えば,米国では武器を所持することは基本的人権の一部だとの考えが強い。政府が圧政により国民を苦しめるときには基本的人権の一種として武装し抵抗する権利があると考えられているからだ。

そこで,どのような具合にプライバシー侵害が成立し得るかが問題となるのではないだろうか?

現代的な課題としては,RFIDタグを警察が遠隔地から検出し,その所持者の位置情報を把握することは,単に拳銃の所在地を警察が知るというだけではなく,その所持者の行動をも警察が把握してしまうという意味でプライバシー侵害になり得るだろうし,また,本当はテロリストでも何でもない愛国者なのに警察によってテロリスト予備軍として分類されてしまう危険性があるという意味でもプライバシー侵害となり得る(=プロッサーの第3類型のプライバシー侵害)ということになろうか。

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