私見:孫 正義氏は何を狙っているのか?
私は,こう思う。私がこう思うことは思想信条の自由の一部であり,これを公表することは学術研究の自由と表現の自由の一部であり,かつ,公共の利益に関することであり,かつ,公益をはかる目的があると理解している。
(最終目標)
管直人氏を良い手本として,力強い政治家となり,トップダウンで国政を運営できるようになることを目指しているのではないかと推定する。
なお,国家政策論としては,もし孫正義氏が「現在の日本国の国家体制はよくない」と考えているとした場合,将来,天皇制を廃止し,選挙による大統領制へと移行させるようにするかもしれないという可能性を完全に否定することはできない。
(手段)
日本の電力各社がメガソーラーに成功する前に,自前のメガソーラー企業を立ち上げ成功させ,脱原発の実績をあげる。それによって脱原発派の圧倒的な支持を得る。その支持を受けて,国政選挙に出馬する。
(手段実現のための方法)
日本の自治体と共同してビジネスを展開することにより地代コストをゼロとし,日本政府と交渉して送電網を開放させることにより送電接続費用をゼロにし(←ソフトバンクのモバイルビジネス立ち上げのためにNTTの通信網を無料で使わせるように迫ったのと同じ。),光発電購入義務を法制化するよう働き掛けることにより在庫過剰の心配を払拭する。また,ハードウェア(ソーラーパネル)を韓国と中国から安価に(かつ日本の税金から支出される補助金を支払原資として)購入することにより原価を可能な限り下げる(←製品の信頼性や安全性は度外視する。)と同時に,韓国及び中国に貸しをつくり外交政策上の札の一つとしておき,これをもって外交能力の高さを示す宣伝材料の一つとする。
(問題点)
民間企業のビジネスの一種に過ぎないはずなのに,金銭的にのみ評価すると,その売り上げやコスト削減方法のすべてが日本国民の税負担に依存している。
(リスク管理)
孫正義氏に関しては,ソフトバンク立ち上げの際にもひどい批判があった。しかし,同氏は,もちまえの粘り強さと執拗な懇願等によっていつのまにか財界・政界の支持を得るようになり資金的なバックアップを受けることができるようになり,そして,ビジネスを成功させることができた。このこと自体は,日本のビジネス史に記録されるべきレベルの驚嘆すべき出来事だったと評価することができる。そして,このようなことから類推すれば,日本のリスク管理としては,財界と政界が以前と同じ轍を踏まないよう警戒心をもち続けるべきだということに尽きる。
(孫 正義氏に対するアドバイス)
私利私欲を完全に捨て,現在保有している財産を喜捨し,収入や政治的地位等とは全く無関係の無私の姿勢で臨めば,真に「脱原発をめざしている人だ」と信じる人が増えるだろう。
また,日本の天皇制を尊重し,日本国の法秩序を正しいものとして認め,韓国及び中国の国家元首に対し,直接に,「竹島と尖閣諸島は日本の固有の領土であること」を明確に主張し続け,かつ,韓国と中国が「欧米諸国や日本の技術を模倣し国産の技術として売り出すことを禁止すべきだ」と強く要請し続ければ,日本の政界や産業界も信用するようになるだろう。
そして,そのようにすれば,「おこぼれ頂戴」を狙って集まってくる有象無象の得体の知れない人々との交際を断ち切ることもできるだろう。
(脱原発に関する補足的な説明:私見)
私は,原発廃止を主張している。
しかし,バイオ発電や光発電や風力発電にはあまり期待していない。安定性を欠くし,発電量が少なすぎるからだ。
私は,水蒸気によるタービン回転運動などを媒介しない直接の「熱→電気」交換技術の開発をもって最高と考える。現在の地熱発電は地下から熱水(水蒸気)を汲み上げタービンを回して発電する方式が普通なので,砒素などの有害物質による環境汚染の危険性が高い。しかし,「熱→電気」交換技術が確立されれば,地熱の高い地域に施設・装置を配置しておくだけで,昼夜の別なくどんどん発電することができることになる。また,普通の火力発電施設に「熱→電気」交換施設を併設すれば,無駄に熱となって排出されてきたエネルギーまで電気として利用できるようになり,火力発電所全体としての発電効率を飛躍的に向上させることができる。更に,原発を維持する場合であっても,「熱→電気」交換技術の導入によって冷却系の配管だけが必要となり,発電系の配管は必要なくなり,システム全体が非常に簡素なものとなることから,事故発生率を相当に低減させることができるだろう。加えて,もし「熱→電気」交換システムがある特定の温度(例:摂氏零度)以下の温度で安定停止するタイプのものである場合,その特定の温度(例:摂氏零度)以上になると,発電しながら自動的に冷却する装置・施設を構築することができるだろう。
また,海流発電にも期待している。海流はエネルギー量がとてつもなく大きく,しかも安定している。日本の一流企業であれば,簡単にプラントを構築してしまうことが可能だろう。問題は送電方法とアンカー手段だが,これも工夫すればどうにかなるだろう。ただし,台風と津波に対する耐久性について十分に検討しなければならない。
そして,これらの技術を開発・運用することができるまでのつなぎとして,メタンハイドレートがある。日本の一流企業が真剣に取り組めば,その利用技術を開発することはそんなに難しいことではない。
脱原発はこのようにして実現されるべきだ。
孫正義氏のメガソーラー計画は,現在の耕地や耕作可能地等を減少させることが不可避となるので,食料自給の観点からも望ましくない。遊休地は人間にとっては無駄なように見えても生態系の維持・回復のためにかなり重要な役割を果たしている。自然と親しみ,自然と一緒に生きることを知っている本当の日本人であれば,その重要性を理解することができるし,自然を搾取し尽くしていけないということもよく知っている。
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