クラウドコンピューティングにおけるデータ主権
下記の記事を見つけた。
Data Sovereignty in the cloud
SearchCIO: 4 Aug, 2011
http://searchcio.techtarget.com.au/news/2240039274/Data-Sovereignty-in-the-cloud
当たり前のことしか書いてないが,当たり前の記事が多く出るようになってきたということは,世界中の頭脳がやっと追いついてきたということを意味するのだろう。
パブリッククラウド環境(特に物理サーバに対して自国の裁判権が及ばない場合)には,事実上,主権を放棄するのと同じことだ。手も足も出ない。
このことは,何年も前から私が説明し続けてきたことであり,常識に属する。
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(余談)
私は,大学においてパブリッククラウドの契約関係について質問されると,「それはSM(サドマゾ)と同じだ」と答えるようにしている。
奴隷になりたいと哀願する者を奴隷にしてやり,被虐的快楽の中毒患者にしてしまう契約,それがパブリッククラウド利用契約だという趣旨だ。
パブリッククラウド利用契約は,グローバルな附合契約の一種として理解することができ,応諾するか契約しないかの自由しかない。そして,一度契約すると,奴隷になるしかないという本質をもっており,本質であるがゆえに修正不可能ということになっている。
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