気象庁の天気予報システムのプログラムは書き換えられなければならない
人工的な廃熱という要素を考慮に入れていない。
例えば,原発が稼働している場合,大量の熱排水が海水中に放出されるし,空気中にも大量の熱が排出される。火力発電でも同じことが起きるが,その規模が圧倒的に違いすぎる。
そこで,原子力発電所が稼働中の場合,その一帯の海水温が1度以上上昇するという前提でシミュレーションをやってみれば,これまで不可解だった現象をうまく解析可能とするヒントを得ることができるだろう。
同じく,大都市等でエアコンの室外機が大量に熱風を排出している場合には,それも考慮に入れるべきだろうが,これについては,事実としての現象とコンピュータプログラムとをリアルタイムにシンクロさせることが非常に難しいという問題点がある。
いずれにしても,人為的な要素を全く抜きにした「自然現象」として気象をとらえることは基本的にナンセンスなことだ。
人間とその社会活動もまた(複雑系の理論をひきあいに出すまでもなく)自然の一部なのであり,気象の変化に対し,当然何らかの作用を及ぼしている。その程度は,普通はごく微々たるものに過ぎないかもしれないが,原子力発電所のような超巨大な大規模熱源に関しては無視してはならない。
これまで,気象庁もまた,東電をはじめとする原子力発電マフィア(特に利権をもつ政治家等)に睨まれる存在だったとうと推定されるので,まともな理論をまじめに考えることが許されない状況にあったと思う。
しかし,いまは,政治家にへつらうことよりも国民を救うことを考えるべきときだと信ずる。
仮にハードウェアが世界最高の性能を誇るものであったとしても,そこで実行されるコンピュータプログラムがでたらめなのでは,何の役にもたたない。
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(余談)
東京湾などで熱帯~亜熱帯の海に生息する珊瑚などが繁殖・越冬していることが話題となっている。
二酸化炭素による温暖化の証拠として用いられることの多い事例の一つだ。
しかし,もし浜岡原発を完全に廃止・撤去すれば,徐々に海水温が下がり,これらの珊瑚等の大部分が死滅するに至るだろうと考えている。
ただし,東京湾の水温が高いのは原子力発電所から大量に出る温排水だけではなく,湾岸にある工場その他の施設から大量に出る温排水にも原因があるだろうと思われるので,亜熱帯産の生物の中の何パーセントかは(東京湾の中では)生き残るかもしれない。
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