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2011年8月 3日 (水曜日)

プログラム

中国の列車事故で問題があったとされている信号関係で,またトラブルが起きているようだ。

 設備保守で列車を運休 現場を含む杭州-深セン間
 産経ニュース: 2011.8.3
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/110803/chn11080316040008-n1.htm

 事故区間、手動信号で運行 信号系統に再び重大な障害か
 産経ニュース: 2011.8.3
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/110803/chn11080312170005-n1.htm

詳しい情報は一切流れてこない。秘密のベールにつつまれている。中国の人民は不幸だ。

さて,仮に信号制御プログラムに何か問題があったと仮定する。この場合,「バグ」として簡単に補正可能なものだろうか?

答えは,明らかに「否」だ。

日本では,国鉄時代,電子計算機による制御に移行するためにとんでもない苦労と工夫を重ねた。そのプロセスの中で,エンジニアは,直接に電車を動かした経験がなくても,真の「要求仕様」を次第に理解していったのに違いない。その積み重ねと試行錯誤,問題のある部分の補正といった地道な努力の積み重ねの上に現在のコンピュータシステムは存在している。

さて,中国の場合,そもそも「要求仕様」の実質的な内容となるべき「業務」を現実に経験した者がほとんどいない。

パクったプログラムをエンジニアが「プログラム」として理解することはできても,真の「要求仕様」を想像することは不可能だ。それを想像する能力は,現場との間で数え切れないほどの回数のやりとりの積み重ねが必要で,単にプログラムそれ自体をパクっただけでは絶対に会得することができない。

要するに,中国の高速鉄道における問題の本質はここにある。

中国がこのタイプの問題を本気で解消するために,何十年かの地道な努力を重ねる気がないとすれば,これから将来,とんでもない大事故を数え切れないほど繰り返すことになるだろう。

ちなみに,同じことは中国の原発についても言える。

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