伊予灘で地震
豊後水道~日向灘付近で地震が頻発しているが,気象庁のサイトに掲載される程度の大きさの地震があった。
地震情報(各地の震度に関する情報)
http://www.jma.go.jp/jp/quake/5/20110808163706491-081632.html
これまで,四国電力は,「伊方原発の所在地は地震の震源となり得る場所から離れている」と説明してきたが,嘘だったということが事実によって証明されたことになる。私見によれば,地震の巣の一つだ。
また,四国電力は,「地盤が硬いから大丈夫だ」とも説明してきた。私見によれば根拠がないと思われる。伊方周辺の半島部は,地殻が大規模に変動した際の断層面が(横転したような感じでのそのエッジが)海水上に突き出たような場所なので,日本の中でも最も危険な場所のひとつではないかと思われる。もし日向灘等で巨大地震が発生した場合,半島部全体が崩壊してしまう危険性は常にあると思っている。
そして,予想される津波の高さにしても,現時点では20メートル~30メートルくらいを想定すべきことが常識となっているが,伊方原発の想定は異なっている。つまり,最大級の津波が襲来した場合,伊方原発は崩壊する。もっとも,その場合,広島や松山などを含め,瀬戸内周辺の都市の大半が壊滅してしまっているだろうから,伊方原発だけの問題とは言えないかもしれない。
伊方発電所が崩壊した場合,もしプルトニウムを含むMOX燃料が使われていれば,そのプルトニウムを含む燃料破片が瀬戸内海中に流出することになるから,それ以降,10万年くらいの間はずっと禁漁とせざるを得なくなるだろう。無論,四国や中国地方のかなりの部分で人が住めなくなるし,神戸や大阪には誰も寄らなくなるから明らかに廃れる。
原子力発電所は,原爆とは異なるように見えるが基本原理は同じだ。ただ,ゆっくりと爆発し続ける原爆だ。
兵器である原爆は一瞬で全ての反応が終わってしまい,反応の結果として生ずる熱線や放射線が人々を殺し,様々な物体を破壊する。しかし,爆撃機やミサイルに搭載される爆弾であることからその大きさに限界があり,プルトニウムなどの放射性物質の分量にも限界がある。
これに対し,原発は,かなり大規模な施設なので,兵器としての原発1個と比較すると全く比較にならないくらい莫大な分量の放射性物質を蓄積している。しかも,それらは,ゆっくりと反応するので,原発が破壊されて外部に漏れ出た後もゆっくりと反応し続けることになる。
ある意味で,原発は原爆よりも悪質と言える。
しばしば,「広島や長崎は復活できたのに,原発事故ではどうして駄目なんだ?」といったタイプの質問を耳にすることがある。
要するに,ゆっくりと爆発し続ける原爆の一種である原発というものの本質を正確に理解するかどうかがポイントではないかと思う。
伊方の地に原子力燃料を1グラムたりとも存在させてはならない。
誰が考えても明らかな結論なのだが,裁判所は,常に電力会社とその御用学者らに愚弄され騙され続けてきた。ご愁傷様としか言いようがない。
[追記:2011年11月10日]
引き続き地震が発生しているようだ。
平成23年11月09日15時04分 気象庁発表
09日14時59分頃発生
震源地は愛媛県南予(北緯33.5度、東経132.4度)
マグニチュードは3.4
http://www.jma.go.jp/jp/quake/20111109150404491-091459.html
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