形式的・画一的なシラバスの作成を求める人々は,おそらく大学で勉強をしたことも学問研究をしたこともないのだろう
大学で教授の仕事をしていると,例年,この時期に次年度のシラバス原稿の起案を命ぜられる。
シラバスを書くことそれ自体はよろしい。
しかし,科目によってはナンセンスなことがある。
例えば,「サイバー法」は日々変化しているので,1年前に授業内容を確定することそれ自体が完全にナンセンスだ。にもかかわらず,それを求める人々は,ほとんど測定不可能なくらいとことんIQが低いのだろうと思う。あるいは,第三国の手先であり,日本において最先端の学問を提供する科目を圧殺すること,または,最先端の内容を事前に盗み取ることを目的としていると疑われる。「サイバー法」と同様,理系と文系の差とは無関係に,先端部門の科目は,どれも1年前に内容を確定することなどできるはずがない。
また,演習科目については,科目の性質上,日程等を確定できる科目とできない科目とがある。そのことを理解できない者は,おそらく大学で演習科目を受けたことがないのだろうと思われる(大学に在籍していても真面目に授業に参加しなかったり,あるいは,必修科目とされていないため受講していない場合もあり得る。)。だから,理解できず,画一的なものしか準備できないのだ。
このように大学教育を受けたことがないと推定される者が大学教育を支配していることを,大いに嘆く。
| 固定リンク
コメント