« Android OSに新たな脆弱性が見つかる | トップページ | FFIECのオンライン銀行認証ガイド »

2011年8月17日 (水曜日)

原子力発電所から排出される大量の熱排水は,メタンハイドレートを揮発させ,地球上の生物を絶滅に追いやるかもしれない-原発地球温暖化犯人説

温度の低い深海底には,メタンガスが個体状となったメタンハイドレートが大量に存在する。

このメタンハイドレートは加温するとメタンガスになって揮発する物質なので,例えば,大きな鍋のようなものを上にかぶせた状態で採掘し,それをそのまま水深の浅いところまで引き上げると,自然に水温があがって加温され,特にエネルギーを要しないで揮発させることができる。そのガスを太いホースのようなもので海上まで運搬し,大きな発電プラント筏の上のガスタンクに蓄積すると,燃料用メタンガスとして利用することができるかもしれない。この作業を,大きな鍋をかぶった採掘用のロボットにやらせた場合,それをワイヤ等で少し引き上げて水温の高いところまで移動させると,メタンガスが発生し始め,その浮力によって特にエネルギーを消費しなくてもその採掘用ロボットなどの装置を海水面まで上昇させることができるかもしれない。そして,ガスを抜き取ってタンクに移動させたあとは,その鍋の部分に海水を注入するだけで再び採掘装置が海の底まで戻っていくことになる。これらの装置の操作に必要な電力は,太陽パネルによる発電と蓄電池によってまかなえばよいだろう。

ところが,このメタンガスは,地球の大気を大きく上昇させる効果があるとされており,理論的には,二酸化炭素の比ではない強い温室効果を発生させるとされている。

ペルム期における地球の歴史上最悪の生物大絶滅の原因をメタンハイドレートの揮発によって生じたメタンガスに求める見解がかなり有力のようだ。

このメタンガス温室効果説を正しいものと仮定した場合,海水温の上昇は,メタンハイドレートをメタンガスとして大量に揮発させてそれを大気中に溶け込ませ,地球全体の気温を押し上げる効果があることになる。

ところで,原発は,必ず,ひどく大量の熱排水を発生させる。その大量の熱排水が海水温を上昇させる効果は,無視などできないレベルになっていると推定される。

すると,上記のメタンガス温室効果説が正しいとした場合,まさに原発こそ地球温暖化の元凶の一つであることになる。

原発について,地球温暖化を阻止するために必要だとの考え方があるが,このメタンハイドレートを揮発させる可能性を考えると,温暖化を阻止するどころか促進するものであると考えたほうが妥当だと思われる。

ちなみに,メタンガスを燃焼させて発電等に用いた場合,CO2を大量に発生させることになる。このCO2が地球温暖化の効果があるとの学説には反対だが,仮にその学説が正しいとした場合,CO2の削減を考えるのではなく,炭素として安定した物質に変換させ,資源化する方法を考えるべきだということは既に述べたとおりだ。

 CO2を削減するのではなく産業化することが大事
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-edaa.html

また,従来型の地熱発電は,地下から大量の砒素を取り出し環境中に放出してしまう危険性があることから,「熱→電気」の直接変換技術の開発を進めるべきことは,これまで何度も提案してきたとおりだ。

 私見:孫 正義氏は何を狙っているのか?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-b1af.html

 廃熱利用の自家発電装置を誰か考えられないものか?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-c983.html

 脱原発論者は「脳死状態」か?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-8c4b.html

 風力発電はひどく発電効率が悪いとの調査結果
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-7998.html

|

« Android OSに新たな脆弱性が見つかる | トップページ | FFIECのオンライン銀行認証ガイド »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« Android OSに新たな脆弱性が見つかる | トップページ | FFIECのオンライン銀行認証ガイド »