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2011年8月19日 (金曜日)

米国:Flash cookieによるWeb閲覧履歴がプライバシー侵害になるとしてMicrosoftやMcDonald等を被告として提起されていたクラスアクションについて,請求を斥ける判決

下記の記事が出ている。

 Judge Dismisses 'History-Sniffing' Lawsuit Against Advertisers, But Not Ad Network
 Media Post: Aug 19, 2011
 http://www.mediapost.com/publications/?fa=Articles.showArticle&art_aid=156167

 Microsoft, McDonald's absolved of tracking cookie abuse
 Register: 18 August 2011
 http://www.theregister.co.uk/2011/08/18/cookie_respawning_suit_dismissal/

同種のクラスアクションは,全米各地で提起されており,その判断は分かれている。

他方,EUの電子通信プライバシー保護指令が発効したことにより欧州では「事前の明示の承諾」がない限り,cookieによる行動履歴の取得ができないこととなり,また,米国でも商務省がcookieによるプライバシー侵害に対して制限的な対応を強化する方針を明確にしていることなどから,控訴裁判所ではクラスアクションの原告側に有利な判決が出される可能性がある。

なお,この判決では,cookieによる行動履歴の取得はプライバシー侵害の可能性があるけれども,Microsoft等によって個人データが適正に管理されている以上は現実にプライバシー侵害が発生することはないという理論構成がとられているようだ。

今後,控訴審の審理の途中で,Microsoft等が大規模にハッキングされ,問題となっている個人データがリークされるような事態が発生すると(←発生する可能性は十分にある。),控訴審の判断は,Microsoft等にとって相当厳しいものとなるかもしれない。

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