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2011年8月14日 (日曜日)

ディープパケットインスペクション(DPI)により利用者のトラフィック監視を実施しているPaxfireに対するクラスアクションの提起

下記の記事が出ている。

 Tech Firm Shows Us Bogus Web Pages for a Profit, Class Claims
 Courthouse News Service: August 08, 2011
 http://www.courthousenews.com/2011/08/08/38796.htm

 If you can’t trust your ISP, who can you trust?
 GIGAOM: Aug 11, 2011
 http://gigaom.com/broadband/if-you-cant-trust-your-isp-who-can-you-trust/

日本国で既に実施されているDNSブロッキングは,実質的にはDPIとあまり変わりがないことをやっているのだが,ブラックリスト方式を採用していることと,IPアドレス情報(ヘッダ)に関する情報に探索対象が限定されること,そして,その目的が児童ポルノサイトへのアクセスの阻止に限定されていることから,かろうじて違法性を免れているのではないかと思われる。

しかし,パケット本体(ペイロード)を探索対象とするパケットブロッキングを採用した場合,上記のような限定が大幅に崩れることになり,違法行為となる可能性が高い。

警察が実施する場合でも,裁判所が発する令状がなければ実施できないと解するべきで,行政警察行為として常時監視することは許されないと解する。

なお,ISPが,法定の除外事由がないのに,かつ,全利用者の事前の同意なしに,DPIを実施した場合,当然のことながら,電気通信事業法違反行為となり,罰則の適用がある。

これまで摘発例がないのは,DPIによる電気通信事業法違反行為を摘発するためには,警察がISPをハッキングするしかなかったからだろうと推定される。現時点では,より効果的な捜査方法が存在しているので,状況は以前とは異なる。

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