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2011年8月10日 (水曜日)

Apple TV がハックされたらしい

下記の記事が出ている。

 Apple TV Hacked for Blackjack
 Sports Interaction: August 9, 2011
 http://news.sportsinteraction.com/casino/apple-tv-hacked-for-blackjack-48146/

あくまでも一般論だが,インターネットベースでのビデオコンテンツ送信では,コンテンツそれ自体のハッキングが常に成立可能だ。その手法は様々であり,元のコンテンツを記録してあるデータベースのハッキングがなされることもあり得るし,ストリームの付け替えがなされることもあり得るし,偽サイトへの誘導という古典的な手法によることもあり得る。

問題は,テレビコンテンツの視聴をインターネットベースですること(スマートフォンによる視聴を含む。)が一般化すると,非常に多くの人々が簡単に騙されてしまうという事態が発生し得ることだ。

例えば,あくまでも架空の事例だが,韓国のように北朝鮮と戦争状態にある国(正確には休戦協定に基づき休戦中の国)において,著名なテレビ局のニュース報道番組がハックされ,「北朝鮮軍が攻撃してきた。ソウルで死者多数。」という偽のニュースが流されたとすると,おそらく韓国中がパニックとなって自滅しかねない状態に陥ることだろう。あるいは,これまたあくまでも架空の事例だが,中国のように本当は共産党政府のことを誰も信じていない国において,「原発が爆発して死傷者多数。上海に向けて猛毒の放射能雲が移動中」という偽のニュースが国営テレビのインターネットチャネルを通じて流された場合,史上最大級の巨大なパニックが発生し,ほぼ確実に中国は破滅する。

似たような現実に起きた実例としては,有名なオーソンウエルズによる『宇宙戦争』ラジオ放送によるパニック事件がある。この事例では,番組がハックされたわけではないが,有名なSF小説をラジオ報道仕立てにして放送したところ,本当に宇宙人が攻めてきたと誤解したラジオ聴取者により大きなパニックが発生した。

要するに,インターネットベースのサービスでハックされ得ないものが存在しない以上,インターネットテレビやインターネットラジオもハックされ得る。そして,そのようなハッキングによるテロ攻撃は実現可能だということになる。

現実にそういう事態が発生するかどうかはわからないが,警戒は必要ということになるだろう。

国レベルでの防止策としては,「情報通信手段をインターネットに一元化しない」ということに尽きる。ある情報伝達媒体が汚染されても,他のタイプの情報伝達媒体が健全であれば,復元力を維持することが可能だからだ。

その意味で,インターネットへの一元化をめざすAppleやGoogleのようなやり方は,米国の国益という観点からは,「亡国の徒」ということにならざるを得ない。

[追記:2011年9月4日]

関連記事を追加する。

 Week in Apple: original Apple TV hacks, Final Cut Studio's return, and more
 ars technica: September 3, 2011
 http://arstechnica.com/apple/news/2011/09/week-in-apple-original-apple-tv-hacks-final-cut-studios-return-and-more.ars

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