過去2年間にUSBメモリに機密情報を記録していたビジネスマンの75パーセントがデータ喪失事故を起こしており,その中の55パーセントはデータが暗号化されていなかったとの調査結果
下記の記事が出ている。
How USB Sticks Cause Data Breach, Malware Woes
Information Week: August 08, 2011
http://www.informationweek.com/news/storage/security/231300434
日本ではどうなっているのか不明だが,たぶん,同じ調査をすれば異なる数字が出てくるのじゃないかと思う。
日本では,USBメモリをドライブの代わりに使っている人もあると思うが,その場合,単にデータが漏洩するというだけではなく,消去したはずのキャッシュデータ等も含まれている可能性があり,認識可能な情報漏洩以上の情報漏洩が発生する可能性はあるのではないかと思われる。なぜなら,隠しファイルや消去したはずのファイルは,その利用者にとっては認識できないものとなっていたとしても,復元しようとする者にとっては意外と簡単に復元できてしまうものだからだ。
また,データが暗号化されていた場合であっても,復号のためのキーのメモ等を同じUSBメモリに記録しているときには,まるで間抜けた状況となることは明らかだが,USBメモリをまるごと全部暗号化してしまう仕組みになっている場合でも,必ずしも安全だとは言い切れないことがある。不都合があるので,詳細は避ける。
私のお勧めは,やはり割符暗号(分割暗号)ではないかと思う。この方法を採用すれば,一般的には,USBメモリに記録されたデータだけでは絶対に復号できない。
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