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2011年7月22日 (金曜日)

米国:Verizonに対する大量のハッキングが発生し続けていた

下記の記事が出ている。

 Hackers make "billions" of attacks on Verizon each month
 CNN: July 20, 2011
 http://tech.fortune.cnn.com/2011/07/20/hackers-make-billions-of-attacks-on-verizon-each-month/?section=magazines_fortune

スマートフォン化に伴い加速されたものと思われる。

日本でも潜在的には米国と同じ状況にある。もしかすると,既に大量のハッキングが行われているのかもしれない。

しかし,日本のプロバイダは攻撃を受けた事実を公表したがらない「隠蔽体質」をもっているので,結局,利用者は何も知らされないで終わることになる。

たまたま私が個人的にみつけて事実を指摘しても,プロバイダとしては一切の情報を公表しないのが普通だ。

総務省の行政監督がまるでなっていないので,こういうことになる。

もし総務省がきちんと事故発生状況を報告するように命ずれば,ちょっとは違う結果となることだろうと思う。

しかしながら,このような状況であることについては,総務省だけの責任によるものだとは言い切れない部分がある。

あくまでも一般論だが,「トップが事実を認めようとしない」という現象は,何もプロバイダに限ったことではなく,政治の世界や義務教育の世界等でも同様なので,どうにもならない。

いつも指摘しているように,一般に,「マネジメントシステム」は単なる道具に過ぎない。そして,マネジメントシステムが「悪」のために用いられる場合には,悪のための装置となるという重大な欠陥がある。とりわけ,トップが「悪」である場合には,マネジメントシステムは悪を完遂するための極めて強力な道具として機能する。

「マネジメントシステム」そのものが正義や善を実現する力や機能を持っているわけではない。

[このブログ内の関連記事]

 携帯メールの傍受は極めて容易との指摘
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-cd1b.html

 自己過信を捨てよう
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-a3ae.html

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