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2011年7月29日 (金曜日)

Stuxnetが復活?

下記の記事が出ている。

 A Stuxnet Comeback?
 dark READING: Jul 27, 2011
 http://www.darkreading.com/advanced-threats/167901091/security/attacks-breaches/231002783/a-stuxnet-comeback.html

もともとのStuxnetに関しては,イランの核施設をターゲットにして米国とイスラエルの諜報機関により作成されたサイバー兵器だったという見解が有力だ(ただし,事柄の性質上,真相が解明されることは永久にないだろう。)。

上記の記事にあるStuxnetは,ちょっと違っている。この記事によれば,Stuxnetを利用した攻撃であることには変わりがないのだが,そのターゲットがアメリカの政府機関なのだという。もしかすると,イランやその友好国がStuxnetを解析し,サイバー兵器として使いこなせるようになったのかもしれない。

今後,模倣犯が増加するだろう。

Stuxnetは,大規模な化学プラントや原子力発電所等を含め,コンピュータシステムによって管理・制御されている施設の破壊を目的としている。破壊される施設が非常に重要なものである場合,その施設のある国では,国家組織が崩壊することもあり得る。


[このブログ内の関連記事]

 Stuxnetは,モサド(イスラエル)と米国のサイバー兵器との見解
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/stuxnet-4869.html

 Stuxnetの狙いは原子力施設の物理的な破壊であることが判明
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/stuxnet-b2df.html

 Stuxnetワームの解析結果は,その製造者が犯罪組織ではなく国家であることを示唆している
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/stuxnet-95d2.html

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