« 有意な変化 | トップページ | ノルウェー:政府庁舎付近で爆弾爆発と銃乱射 »

2011年7月23日 (土曜日)

Sonyが現時点で55件もの巨大クラスアクションと直面

下記の記事が出ている。

 Sony insurer seeks PlayStation Network hack opt-out
 BBC: 22 July 2011
 http://www.bbc.co.uk/news/technology-14247883

もちろん,Play Station Networkに対する大規模ハッキングに起因するクラスアクションだ。

55件というと少ないと考える人もいるかもしれない。しかし,これは,クラスアクションだ。それぞれのクラスに何万人が原告として加わることになるのかは誰も想像もできない。日本の制度と異なり,米国のクラスアクションでは,訴えを提起する時点で原告の人数が確定していないのだ。最悪の場合,合計で数千万人ということになる可能性がある。

ちなみに,Sonyは,もしクラスアクションで敗訴しても,加害者であるサイト攻撃者に対して損害賠償請求をして自らの損害を回復できるはずなのだが,これは理屈上での話しに過ぎない。現実には,加害者の多くが無資力だろうと推定されるので差押えるべき財産がないだろうし,そもそも誰が加害者だったのかを確定することにも相当の困難を要する。

[追記:2011年7月29日]

関連記事を追加する。

 Zurich lawsuit against Sony highlights cyber insurance shortcomings
 Computer World: July 26, 2011
 http://www.computerworld.com/s/article/9218639/Zurich_lawsuit_against_Sony_highlights_cyber_insurance_shortcomings

[追記:2011年9月16日]

関連記事を追加する。

 After hack nightmare, Sony bars lawsuits with new TOS
 Register: 16 September 2011
 http://www.theregister.co.uk/2011/09/16/sony_bars_class_action_suits/

|

« 有意な変化 | トップページ | ノルウェー:政府庁舎付近で爆弾爆発と銃乱射 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 有意な変化 | トップページ | ノルウェー:政府庁舎付近で爆弾爆発と銃乱射 »