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2011年7月15日 (金曜日)

米国債にデフォルトの危機?

下記の記事が出ている。

 米国債に迫る“Xデー” 新規発行停止、デフォルトの恐れ
 産経ニュース: 2011.7.15
 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110715/fnc11071507240002-n1.htm

日本と中国も甚大な影響を受けることになる。

ただし,日本は,震災の影響で「期待値」だけに依存した商売が相対的に縮小している結果,米国の経済が破綻してもそれによって受ける経済的影響が相対的に低い国になる可能性もある。

むしろ,最も深刻な影響を受けるのが中国であることは,ほぼ間違いない。

[追記:2011年8月8日]

関連記事を追加する。

 米国債は「絶対に」安全、S&P判断で変わらず=米財務長官
 REUTERS: 2011年8月8日
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22582220110808

財務長官の発言により,米国の運命を中国が握っていることが判明したと言ってよい。米国債は,実質的にはデフォルト状態にあると思われるが,形式的には大丈夫な状態を維持するには,中国が米国債を買い増しするしかないのだと推定される。それしか手はないとなると,逆に極めて危険だということもできる。

どの国でも(日本の企業における株式の持ち合いと同じように)国債の持ち合いをしている。だから,国債の実質価値は双方の保有量を相殺した残額分くらいしかないのだが,これを順次全ての国について全部相殺して総残額を計算した場合,実は,どの国の国債も無価値な紙切れに過ぎないということを理解することができない。

投資をベースとする資本主義は,単なる期待値の取引で成立しているものだから,壊れるのも早い。

明日はどうなっているのか,誰にもわからない。

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